話題、といってもカッコいいとか売れているとかではない。ルノーのVel Satisのことである。
この車、ルノーが高級車市場への切り札として2002年に発売したものであるがやはり高級車市場の壁は高かったようで売り上げは芳しくない。あまり芳しくないので数字も発表しないほどである。ヨーロッパでも高級車はまだまだドイツ車が主流で、フランスのメーカーが食い込む余地はないのが実情である。
さて、このVel Satisにはスピード制御装置が着いており、走行速度を設定すると車が自動的に速度を制御してくれる。ところがこの装置を時速130kmにセットしておいたのに、いつの間にか190km近くまで勝手にセット値が上がり、そのまま高速道路を1時間ほど走らされた、という事故が起こったのである。
ルノーとしてはおおあわてである。ただでさえ人気のないモデルである上、そんな問題があるとなっては致命的だ。また、最近のルノーは安全性に重点を置いて広告宣伝をしているため事実なら面目まるつぶれである。
事故の報道後のシュバイツァー社長のコメントでは「そういうことが起こるとは考えにくい」ということであったが、昨日の分析でも事故車には電子的にも機械的にも何の問題が見つからなかった。ルノーは名誉毀損で事故者の運転者を相手に法的アクションを起こす構えである。
問題の車はオートマ車で、運転していた本人の話だと1時間近くどうしても速度を落とすことができなかったということだがそんなことがあるのだろうか。ニュートラルにするとかハンドブレーキを引くとかすれば1時間も時速190kmで走ることはなかったと思うのだが。
それにしてもルノーもこんなことで話題にはなりたくなかったであろう。
-参考記事 Les Echos 2004年10月6日、7日版
コメント(4)| Track back(0) | 2004年10月07日
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