日本でも人気のあるシルク ドゥ ソレイユのパリ公演を観て来た。演目のSaltinbancoは日本での演目に比べるとより伝統的なサーカスに近いように感じたがやはり彼らのオリジナリティは十分に発揮されていた。
最近は見る側の目も肥えているのでまっとうなことをやるだけでは誰も驚かない。ミュージカルでも歌って踊れる素養が必要だがサーカスでも自分のスペシャリティ+踊れるくらいは最低のラインのようだ。一芸しかできないならばそれがかなりのレベルでないとだめである。
シルク ドゥ ソレイユのパフォーマンスレベルは非常に高いが、インターネットサイトのキャスティングのところを見るとそれもうなづける。サーカス芸の専門家でもダンスの素養や容姿の特徴(身長、体重、美醜)が問われる。音楽担当では演奏テクニックに加えて高い即興能力が求められている。公演は生演奏で行われるため、サーカスのパフォーマンスに音楽が合わせる必要がある。芸と音楽の連携がうまくいくことにより、多少の「失敗」も気づかれずに済むからだ。一般的な楽器の場合は非常に広範なレパートリーを持つ(クラシックから民族音楽まで)ことが求められている。また、演奏者や歌手でも「高所での演奏も予想されるため、高所でもクラクラしないこと」が条件付けられているのはサーカスならではだ。加えて「チームワークのできる協調性のあること」も求められている。芸術家、パフォーマー肌の人はわが道を行く一匹狼的な人が多いがシルク ドゥ ソレイユではそれではだめなのだ。
こんなにいろいろ厳しい条件が付けられていても広い世界にはちゃんとすべての条件を満たす人がたくさんいるのだからすごい。シルク ドゥ ソレイユでは練習や公演の条件は厳しい反面で給与その他の生活待遇は大変良いという。だからこそ世界中からアーティストが集まるのであろう。
ところで今回のシルク ドゥ ソレイユの演目の一つはパリ郊外の遊園地、パークアステリックスでも見られるものであった。それを見て改めてパークアステリックスのショーの質の高さを実感した次第である。パークアステリックスについては過去にちょこっとエントリーしたことがあるので興味のある方はこちらで。
コメント(2)| Track back(0) | 2005年05月12日
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