長かった夏休みもいよいよ大詰め。今週からは交通機関も平常ダイヤに戻り、町にも活気が戻り始めた。
今年の小中学校の新学期開始は来週の月曜、9月4日だ。しかし「週4日制」を採用している市町村(全体の4分の1ほど)では一足早く今週月曜に新学期のスタートを切った。
日本では企業の完全週休二日制すら実施していない企業もまだある中、フランスでは学校の「週4日制」が話題というのはなんとも申し訳なくなってしまう。
一般にフランスでは学校は週5日制。ただし休日は土曜ではなく水曜で、土曜は午前中のみというのが一般的である。以前のエントリーで紹介したことがあるが、フランスの学校は在校時間が非常に長い。だから子供の体力を考えて2,3日行ったら一日休みというリズムを作り出したのである。
ところが現実には共稼ぎ夫婦が多数なので水曜はたとえ学校がなくても学童保育(centre du loisir)に行く子供も多く、結局朝は学校の日と同様起床することになる。寝坊はできない。しかも土曜の午前は学校があるので結果的に親子ともゆっくり寝られるのは日曜だけとなってしまう。
そこでここ数年週4日制を導入する市町村が増加してきている。つまり水曜も土曜も学校は休みというリズムである。この場合、水曜に関する問題は上記と同じだが土日はまるまる休める。そのかわり週5日制と同じだけの授業時間数を獲得するために夏休みが前後1週間ずつ短縮され、8週間ではなく6週間となる。その他の休暇の長さは週5日制と同様である。
働く親にしてみれば週4日制だと土日はしっかり休めるし、週末の外出もしやすい。夏休みが短いといっても6週間もあれば十分だ。だいたい親も8週間夏休みが取れるわけではない。なんて素晴らしいのでしょう、と私などは思うのだがフランスではそう考えない人も多い。
週4日制に反対する人の意見はこんな感じだ。
-夏休みが短いので子供の疲労が大きい。普通の子より1週間早く新学期が始まるので秋休み(10月末、10日間)までにへとへとになっている。最終学期も同様(イースター休みのあとの5月と6月+1週間)。
-夏休みが短いため子供と過ごす時間が短い。
-離婚していてそれぞれの親と夏休みを半々に過ごす場合複雑になる。
-外国出身の人たちが里帰りすることを考えると夏休みが6週間では短い。
-土曜の午前中は他の日より先生も子供もモチベーションが高く、内容が濃い。
個人的にはフランスのシステムで「子供の疲労」を云々するのはちゃんちゃらおかしくて笑ってしまう。バカンスが少ない少ないとおっしゃっているがそんなに少ないだろうか。子供の学校の休暇ごとに一緒に家にいられる親がどれだけいるというのだろうか。
フランス人のすごいのは、週5日制、4日制にかかわらず、親の都合で平気で学校を休ませてしまうところである。つまり週5日制が気に入らない親は週末の旅行など土曜に学校があってもバンバン出かけてしまう。週4日制で夏休みが短いと思えば学年最終週にはサッサとバカンスに出かけてしまう。最後の週はクラスが半分くらいになってしまうこともある。
そういう親に育てられているフランス人たちであることを知っているとわれわれから見ると不可解に見える彼らの行動基準もわかるというものなのである。
コメント(4)| Track back(0) | 2006年08月31日
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