chichiさんのいぎりすせいかつで「イギリスでは健康診断があまりない」というエントリーを読んで思ったのは世界中でも日本人ほど健康診断をまめに受けるケースはまれなのではないかということだ。
日本で普通に生活をしていると別に自分で手配しなくてもいろいろな節目節目で健康診断が行われる。幼稚園や学校では身体計測、予防接種、内科、眼科、歯科検診、寄生虫検査(今でもあるのか?)などがプログラムされている。
フランスでも出生から1-2歳までの健康診断フォローはかなりきちんと管理されている。子供の健康手帳だけは結構まめに所見を書き、身長体重、病歴、ワクチンなどが細かく記録される。
が、幼稚園や学校では健康診断がほとんどない。ワクチンは自己管理範囲なので親が気をつけて該当年齢になったら自分で動かないと忘れたままになる。歯科や眼科検診はあることはあるが6-7歳で一度するだけなので自主的に1年に一度程度は検診を受ける手配をしないと何もない。
大人になってからはサラリーマンだと労働法で決められた定期健康診断というのがあるがこれも年1度だったのが昨年から2年に一度に変更になった。この健康診断は視力、尿検査、内科検診程度、しかも問診とごく簡単な検診だけなのでよほどの重病でもないと異常はみつからないだろうと思われる。
日本の企業で行われるような人間ドックにかかる人はフランスではほとんどいない。芸能人や政治家のように経済力のある人は最新設備によるチェックアップを受けているようだが一般人ではあまりそういう話は聞かない。
フランスの手厚い社会保障システムでも検査のための検査には保険が効かない。が、5年に一度の無料健康診断というのはある。これとて向こうから通知が来るわけではないので自発的に申し込まないとだめである。検査内容は会社の健康診断よりは検査項目は多く、眼科、尿検査、内科に加えて血液検査、レントゲン、心電図、婦人科、耳鼻科、歯科検診が行われる。日本では定番の胃カメラによる検査はない。
日本の平均寿命が高いのは日本の健康診断システムが整っているためもあるのかもしれない。が、日本に続く長寿国であるフランスの健康診断システムはお世辞にも整っているとはいえない。
それでも長寿ということは、健康診断に過敏になる必要がないということなのかとも思うが、無症状でもがんが見つかったりする事実を考えるとそう簡単には結論付けられない。
長寿はフランスの大きな不思議の一つである。
コメント(6)| Track back(0) | 2006年02月28日
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