フランスの全国高校レベル指標というのが公式サイトで見られる。日本でよくあるランキング方式ではなく、各高校に3つの指標が与えられており、あとは自分で分析しろ、というものだ。
このページで高校名や県番号を入力して検索するとリストが出てくる。が、これを見ただけでは何がなんだかまったくわからない。
表の読み方はこのページに書かれているが非常にややこしい。
普通高校に関していうとこういうことになっている。
第一の指標はバカロレア受験生に対する取得人数のパーセンテージ。これが100の場合は受験生全員が合格したということだ。
第二の指標は高校1年生と高校2年生在籍者のバカロレア受験率。つまり各学年の在校生のどれだけがバカロレア受験まで行き着くかという数字。
第三の指標は学校を出た生徒でバカロレアに合格して出た率。3学年合計と3年生(最終学年) のみの数字が記されている。
この3つの指標を総合するとその高校がどんな学校かというのがなんとなくわかるしくみになっている。
もっとも明らかなのは第一の指標で、有名校では軒並み100が並んでいる。90以上ならば「良い学校」といえそうだ。
が、これだけで判断してはいけない。第一の指標で100の学校で第二の指標を見てみると1年生では70、つまり1年生在校生のうち70パーセントだけがバカロレア受験まで行き着くという数字になっていたりする。これは1年生在学生の30パーセント猛勉強をしてバカロレアを取得したというよりは学生自体が入れ替わっていると考える方が現実的である。フランスでは日本より転校が非常に容易、しかも盛んなので一学年を終えて転校することは日常茶飯事だ。つまり上記の学校ではバカロレア合格率は高いが2年生、3年生に上がる際に選抜機能が働き、優秀な生徒しか残さないということが考えられる。優秀な生徒の転入もあるだろう。だからこの学校に入学したからもう安心、ではないということだ。第三の指標がこの解釈の確定要素となる。全校レベルで学校を去った者の数のうちのバカロレア合格者の割合が低い場合は「転校が多い」と判断できるからだ。
パリの名門校となると第二の指標のすべての学年で90以上、第三の指標でもバカロレアに合格して卒業している率が非常に高い。つまりこれらの学校は入学時に選択機能が既に働いており、在学中の出入りが非常に少ないと考えられる。転入のケースもあるがもちろん非常に優秀な生徒でしかありえない。
この表を読もうとするだけでも既に親の能力が要求されるところがいかにもフランスだ。何でもランキングにする日本の方式はいろいろ弊害はあるものの「簡単」という利点だけはありそうだ。
コメント(0)| Track back(0) | 2006年03月07日
|