フランスの調査機関TNT-Sofrèsのアンケート調査によると現在のフランス社会では一般に「十分に働いていない」と考えている人が56%ということである。
これは年齢、職業、社会階層、居住地域に関らない広範のフランス人の回答であるが、その中でも男性、60歳以上の人、管理職、民間企業の社員、定年退職者、年間収入が60000ユーロ以上の人などに特にその傾向が見られた。
逆に「働きすぎだ」と答えたのは28%で、女性、15−34歳の年齢層、学生、公企業の社員、事務系・中間的職業従事者などに多く見られた。
仕事と私生活の関係では、「仕事は大事だが私生活を優先」が49%、「仕事も私生活も同様に重視」が41%、「私生活より仕事を優先」は8%。私生活を優先させるのは女性、35歳以下の人、職業や社会階級の低い人、「働きすぎ」と考えている人に多い。
仕事と直結する言葉として最も多いのは「興味(intérêt)」49%、「喜び(plaisir)」41%で、「イヤだがしなければならないこと(corvée)」や「退屈(ennui)」を挙げた人は少ない(複数回答による)。
仕事上の人間関係は同僚、上司とも大多数が「良好」と回答している。
「今、昇給と労働時間数削減のどちらかが選べるとしたらどちらを選びますか?」には63%が「昇給」を選ぶという。労働時間削減は35%の人が選んでいる。若者は「働きすぎ」と考えているものの、「昇給」の方を好む、という結果になった。その他では「働きすぎ」と考えている人と「労働時間数削減」を選ぶ人はほぼ一致する。
つまり、多くのフランス人は自分の仕事に興味を持ち、良好な人間関係の中で喜んで働いており、しかも自分はまだまだ十分働いていないと考えていることになる。
しかし、これは事実ではなく調査結果である。事実はまた非なり、という気がするがどうであろうか。この調査が本当に全体的な傾向を顕しているのだとすると、普段テレビ、ラジオ、新聞雑誌で触れるフランス人像とはかなりずれているのだが・・・。
コメント(0)| Track back(0) | 2005年04月28日
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