フランスって

CPE(新卒/初任雇用契約)の内容   

少し前にCPEについてのエントリーをした時にはまさかこんなに大事になるとは思わなかったが、それ以来マスコミでも毎日のようにCPEについての反対運動についての報道が続き、先週は大きなデモも行われたりしていよいよ盛り上がってきて組合や社会党は手をたたいて喜んでいるようである。

さて、そこまでして反対されているCPEとはなんぞや、ということもあまり知らない人もいるかもしれないので要約してみた。

CPE(Contrat Première Embauche-初任契約、とでもいうのだろうか)
-対象者=26歳未満。従業員20人以上の企業。
-法的カテゴリー=CDI(無期限契約)。
-期間=最大2年まで。CDD(期限限定契約)やstage(企業研修)からの切り替えの場合はその期間分短縮する。
-給与=上限なし。他の労働契約同様、給与金額は企業と本人との取り決めとなる。団体協約がある場合はその最低金額を守る。
-教育=就労1ヶ月を終えた時点で教育を受ける権利が発生するため職務に必要な追加教育を受けさせることができる(パソコンや語学など)。
-失業手当=就労4ヶ月を終えていれば2ヶ月間490ユーロの失業手当が国から支給される。これに加え、解雇までの就労期間の給与合計額の8パーセントが解雇手当として会社から支払われる。失業手当に加えて次の職探しのための教育費補完手当てが3ヶ月間加算される。
-ローンやクレジット=通常のクレジット及び住宅ローン設定について、銀行業界でCPEはCDIと同等に扱うことが決定されている。
-住宅確保=CPE契約スタート時からLocapassのシステムの使用ができる。Locapassとは賃貸住宅入居時に必要な保証金を無利息で3年間貸してくれる、また、最長18ヶ月までの家賃不払いをカバーしてくれるシステム。

上記の条件を他の国の若者に見せたら条件の良さに驚くと思うのだがどうだろう。

反対している人達が最も大きく叫んでいる「不安定性」であるがそれはCPEの2年間は企業が比較的自由に解雇できる点だ。しかし裏を返してみると2年間解雇されなければそのあとは無期限契約が待っているということでもある。通常の無期限契約ではその試用期間は1ヶ月から3ヶ月なのであるが、ということは反対している人達は3ヶ月の試用期間ぐらいは全力投球で仕事にとりくめるが2年間そんなに一生懸命働くなんてむちゃだ、という風にも聞こえる。実際に試用期間が終わると手のひらを返したように職務態度が豹変する人の話もよく聞く。そういう心づもりならば確かに2年間の試用期間は長い。

また、反対している人は「2年の間、企業に紙くずのように捨てられる存在など許しがたい」と言っているが企業にとって新人雇用は投資、つまりカネがかかることだ。わざわざカネをかけたものをそんなに紙くずのように捨てるなどという余裕のある企業ばかりではないのだ。捨てられる可能性の方が低いと考えるのが正しいと思えるのだが。

フランスの若者はどうも不思議である。

追記:フランスよしなしごとにもCPE関連エントリーありました(2006年3月23日)。

コメント(40)| Track back(0) | 2006年03月20日

■ NO TITLE
こんにちは

この反CPEの大学封鎖はレンヌからはじまったのです。もう6週間続いていて、町の中心部では催涙弾が多用されています。

昼間だと市民もまきぞえになる危険があります。暴力で雇用法を取り下げさせるという考えは矛盾しています。
Missa (2006-03-20 22:17:02)

■ 本当に全くわからん!
去年の12月上旬に実施された国鉄のストの抗議理由が、経営理事側が臨時決定した年末のボーナスへの不満のため、というもので、しかも、このストのために生じた営業損失は勘定すると、経営側が提示したボーナス支払い総額に相当する、という記事を読み、不可解極まりないこの国の実態に、開いた口がふさがらない状態でした。
今回のCPEも同様なことは言うまでもありません・・・。
ノラタマ (2006-03-20 23:05:55)

■ NO TITLE
日本のNHK総合ニュースでも報道されるぐらいですから、結構大きな騒ぎになっているようですね。
何か社会に不満でもあるのかな?
最近、フランスって過激な分子が多いのかな?
ラ・セーヌ (2006-03-21 00:17:46)

■ 参考になりました
CPEのこと勉強させてもらいました。
blc (2006-03-21 09:07:07)

■ もったいないのは
ときどき楽しく読ませてもらっています。今回初めての投稿です。どうぞよろしくお願いします。
わたしがこのCPEの一件で疑問なのは、どうして彼ら学生は”学問する権利”を放棄しているのだろう?ということです。大学構内にバリケードを張って、授業のボイコットをもう3週間くらい(それ以上?)しているのを見るにつけ、”勉強はどこにいったんだ?”と考えてしまいます。ここまでやったら法改正までと、学生はがんばっていることと思いますがが、学生の本分がどこかに行ってしまっているのが不思議でなりません。
nanu (2006-03-21 16:01:41)

■ グラボクラシー
Missaさんこんにちは。
レンヌはパリよりだいぶ早くから封鎖が始まっていましたよね。正直言って全国規模にまで広がるとは思いませんでした。それにしてもいつものことながら法律への不満を暴力でねじふせる、しかも若者の力を利用して、というシナリオにはほとほとあきれます。

ノラタマさんこんにちは。
ストやデモに参加する人達は(全体数から見れば少数派)旧来のフランスモデル社会のみを肯定、それ以外はいかなる提案でも否定します。フランスモデルとは一度就職したら仕事は最低限にこなし、最低5週間(普通はそれ以上)のバカンスと時短休暇をすべて取得、仕事でヘマをしても絶対にクビにならず、万が一会社がつぶれたら失業保険で2年間ぶらぶらして暮らし、60歳ぴったりで退職した後は最終給与の80パーセントの年金をもらって悠々自適の生活をする、というものです。もちろん病気になったらすべて社会保障が面倒を見てくれます。これらの財源はすべて「金持ち」から。貧乏でかわいそうな我々は何も払う必要なし。・・・これが理想なのですから(若者も含めて)将来暗いです。

ラセーヌさんこんにちは。
フランス社会は不満だらけですが私から見れば「甘えるなよ」というレベルの不満ばかりです。過去に何度も学生運動によって法律を引っ込めた事実があるので今回もまたそうなるのかどうか。それにしてもなぜ高校生の言い分が選挙で選ばれた政府をくつがえせるのか。労働組合の力はすごいです。

blcさんこんにちは。
フランスの社会システムは日本とまったく違うので日本から見るとわからないことだらけだと思います。どこの国もそれぞれの問題があるものですね。

nanuさんこんにちは。
まったく同意です。そんなことしてる暇があったら勉強せい、と思います。実際勉強を妨害されて怒っている学生もたくさんいますがなぜかそれらの声は少ししか報道されません。大学がこんなだったら自分の子供は私立のグランゼコールに入れたいとつい思ってしまいます。それとも外国の大学に入れるか。フランスの大学では教育の権利さえ保障されないのですから・・・。学生は自分で自分の首を絞めていますね。
ふらんす(筆者) (2006-03-21 17:56:48)

■ ありがたいです
いつものことですが、こちらでまた沢山のことを勉強させていただきました。
ふらんすさんの簡潔なご説明で、かなりスッキリとわかりました。(←今頃か?・・・って感じですが。汗)
実際ここまで保護されてるとは思っていなかったので、わたしも今からすぐにでもアンチ・デモの学生座り込みに加わりたいくらいの気持ちです。
(フランス人はほぼ無料で大学へ行けるというのに、まったく、彼らは自分たちの権利を捨てて、何やってるんでしょうね。わたしの高校時代、クラスメイトの中には、家にあまりお金が無いから高卒で社会人になる、と高校3年になった時点で言ってた子もいたんですが・・・。)

ふらんすさんのコメントの中に、「これらの財源はすべて「金持ち」から」という部分がありますが、実際、現時点では「市民の血税から」ですよね。
馬車馬のように働いてがんばって赤字にしないよう店を経営していた以前の夫の姿を思うと、彼の払う税金から失業手当が出ていることを思うと、本当に不公平感を感じていました。今、夫は転職してリーマン生活を開始してますが、この歳で転職できて本当にラッキーでした。雇用される側になるのがフランスでは一番都合が良いみたいですよね。会社組織を抱える不安も無いし、不満は言い放題だし、言えば言っただけ何かもらえるし・・・。
yaco (2006-03-21 20:28:12)

■ はじめまして
私はフランス人男性と最近結婚して夏ごろ子供も産まれるんですが、親がCPEについてとても心配していたので今回調べてみると、ここで詳しい内容を知ることができました。ありがとうございます。
彼は26歳未満で、去年の冬から大きな会社に就職できたのですが、子供も産まれるし自分が外国人なこともあってこの制度についてとても不安です。本人がこのことについて知っているのかどうかはわからないんですが、これからのために少しでもお給料があがればと、とても頑張っていて、会社側も子供のことなどは知っています。そういう状況でも簡単に解雇されたりするんでしょうかね。
デモを見かけたりとかもするんですが、全員が真剣だとは思えません。CPEを「無期限契約になるまでとりあえず必死にならなきゃいけないのがいやだ」とかそういう理由で反対している人たちと同じ感覚で扱われるのかもしれないって考えると余計怖いです。
「捨てられる可能性の方が低い」と書かれているのを見て、全然こういうことに無知な私も少しほっとはしたんですが・・・。
はな (2006-03-23 00:53:17)

■ 雰囲気に飲まれないこと
はなさんこんにちは。
CPEはこれから契約する場合のみの話ですので既に他の契約(CDIでもCDDでも)を結んでいるものが26歳未満だからとCPEに切り替わることはありませんのでご主人の場合は何も心配はありません。
解雇の基準は企業によって違います。フランスのマスコミや組合の論調を聞いていると非常に不安をかきたてられますが、すべての企業が従業員を安易に解雇するわけではありません。会社の人材管理のポリシーは会社のバックグラウンド(本社がアングロサクソン系である、など)過去の経緯や面接の時の会社側の態度などでもかなり見抜けます。
民間企業である以上は不幸にも会社の経営状態が悪くなったり買収されたりして解雇の憂き目を見ることは会社の規模の大小にかかわらず避けられませんがそればかり心配していても始まりません。それがどうしてもいやなら公務員になるしかないでしょう。
自己啓発を心がけ、視野を広く持つ人ならばどんな状況になっても問題は必ず解決します。
今の多くのフランス人にはそこが欠けていると思います。
ふらんす(筆者) (2006-03-23 18:35:03)

■ はじめまして。
はじめまして。
HPがいつも楽しくてたびたびブログを拝見させていただいています。
私の彼氏はフランス人なのですが、今年の初夏よりフランスの公務員として仕事をもらうことができました。
といっても、彼はグランセコールの大学の出身者で大学院もでているのにもかかわらず、就職活動を始めてはや一年が経過した段階でやっとの思いで決まったのです。
そんなに有名な大学をでているにもかかわらず、なかなか就職ができないフランス社会を見て、またはクレームの多いフランス人気質をみるとこういったストライキやデモが多いのは納得できると思います。むしろ日本人はやる気がないのでしょうか??でも、この法律。もし私がその立場であるならば、確かにデモに参加したくなるかもしれません。二年ぎりぎりで解雇される恐れがあるなんて、会社側は新卒者をまたいれればいいわけですから、若い人たちにとって不安そのものであるに違いないと思います。なかなか難しい問題ですね。昔はフランスはロマンテックな国と映画などをみて心ときめかせていたものですが、開いてみるとどこにでも問題は存在するのですね。
じょうりんこ (2006-03-26 00:21:42)

■ はじめまして
おじゃまします。
CPEについては日本でも報道され、ネット上でも話題になっていますが、学生側に立った意見が多いようにおもいます。(現在の優遇ぶりはほとんど伝わっていません)
学生側の主張が通ればいいのでしょうが、グローバル化で、フランスの企業は「ない袖は振れない」状態らしいですね。
実際、企業の管理職やっている友人のフランス人はCPEが決まれば若者を採用するが、今の状況だったら、はずれを採用した場合、企業側の負担が大きいので採用は最小限にしたいと。
優秀な人材は解雇なんてしない、とも。
今回のデモで国立大学の学長はじめ職員が旗振りしていることについても、身分が保障されている公務員は気楽でいい、と半ば呆れ顔。
この状況が続けば、企業はフランスから出て行き、優秀な学生もアメリカやカナダなどに逃げ出すだろうと・・・
une autre vie (2006-03-26 02:19:15)

■ もう逃げ出してます
じょうりんこさんこんにちは。
>二年ぎりぎりで解雇される恐れがあるなんて、会社側は新卒者をまたいれればいいわけですから、若い人たちにとって不安そのものであるに違いないと思います。

ここが一番のポイントです。公務員でない限りはたとえCDIで働いていても2年後のことなど保証されていません。大企業に入ってああよかった、と思ったらいきなり会社が買収されてクビ、ということだってあります。また、他の方もおっしゃっていますが優秀な人材なら企業は2年で解雇などしません。学生がそんなに解雇を恐れるのはなぜなのでしょう。「また新しい人を入れればよい」と言うのは簡単ですが、新人を雇ったら本当に使えるようになるまでに1-2年かかります。そんな苦労をしてまでひょいひょいと良い人材を捨てて新しい人を雇うような余裕は企業にはないのですが。

une autre vieさんこんにちは。
明日もまた交通機関のストまであるようですが、いつものとおり、ストやデモをしているのは保証の厚い公務員やその家族が多数です。民間企業の人はストなどしていたら会社がつぶれて路頭に迷ってしまいます。
マスコミまで学生側に回ってたきつけている感がありますが、いったい何をどうしたいのか非常に不可解です。

>企業はフランスから出て行き、優秀な学生もアメリカやカナダなどに逃げ出すだろうと・・・

不幸なことに既に人材流出は始まっています。それはそうですよねえ。
ふらんす(筆者) (2006-03-27 16:36:41)

■ 呆れ果てています
こんにちは。

先日の教育問題でお話させていただいたばかりですが、、、本当に今回の騒ぎには呆れ果ててしまいますね。

ついこの間、パリで公認会計士をしているフランス人の方と仕事でお話しする機会がありました。まさにふらんすさんと同じことを言っていました。2年もお金をかけて育てた人材を簡単に捨てるわけはない、と。
物事を論理的に深く考えることのできない幼稚性、この国の教育を根底から変えないと...いや、すでにこの国には明るい未来など存在しないのかもしれないですね。
gyu (2006-03-27 21:37:34)

■ NO TITLE
またまたTBさせていただきました。明日明後日とパリなのですが、交通機関の状態が少々心配です。
TI (2006-03-28 09:12:34)

■ はじめまして
CPE調べてて、ここにたどり着きました。

>すでにこの国には明るい未来など存在しないのかもしれないですね。

悲しいけど、やっぱり呆れてしまいます。
解雇されないように、一生懸命働けばいいじゃん。デモしてないで勉強するべきじゃないの。
って思います。
SNCF、CPEが理由でスト始めたらしいですね。
私にはさほど働かずして、収入を、安定を得たいわがままにしか見えないです。
「お、これに便乗して、休もうぜ!」みたいな。
borabora (2006-03-28 12:48:35)

■ うんざり
gyuさんこんにちは。
一番不思議に思うのはマスコミが「賛成論」をあまり報道せず、もっぱら組合や学生側の意見ばかりを大写しにすることです。昨夜はテレビで討論が放映されていましたが、そういう場以外ではまるで反対派が圧倒的多数のように感じさせる報道姿勢なのにはまいります。あまり毎日反対論を聞いているとなんだか自分の方が間違っているように思えてくるから困ります。

ITさんこんにちは。
個人的には予想以上に交通機関は動いていましたが地方や線にもよるのかもしれません。何度もストを重ねてきたフランスではさすがにノウハウがたまり、ネットで確実なスト情報が得られます。時短休暇を取る人も多いので電車も意外とすいていたりします。が、そんなノウハウをためてないでまじめに働いたら、とストをしない民間企業組は思うわけですがそういう声は報道されることが少ないです。

boraboraさんこんにちは。
まったくおっしゃるとおりです。普通の神経の外国人や民間企業で働くフランス人には理解しがたい行動です。

>さほど働かずして、収入を、安定を

デモしている学生は20歳にしてこの発想ですから。60歳の発想ですよね、これは。
ふらんす(筆者) (2006-03-28 16:28:52)

■ NO TITLE
法律文の読み方を完全に間違えています。

CPEのメリットとして挙げられているものは、会社が従業員に対し善意で提供したいなら政府はそれに反対しませんよ、というものばかりです。新人がそれらメリットを受けられることを保証していません。つまり、何も約束していません。あなたがメリットと形容するものを雇用期間中に受けられなかった労働者が、「メリットを享受したかった」と裁判所に訴えても、法的根拠が存在しませんから、議論するまでもなく門前払いとなります。

ところが、デメリットである「理由説明なしの一方的解雇権」は法律に明記されており、文字通り一方的に解雇権を行使されます。解雇された若い人は、法的な対抗手段を持ちません。

主従関係、上下関係を本質とする職場において弱者を保護するのが法律の本来的役割なのですが、CPEはその役割を果たしていないばかりか、逆に最初から強い立場にあるものの立場を強化しています。

また、性善説に基づく議論(育てた従業員を解雇するはずがないという発想など)も、完全に間違っています。物事を性悪説で考え、不幸、犯罪を未然に防ぐように法設計するものです。悪意によって解雇された人がよりどころにする議論がないという点が不思議です。

こちらにカキコされている方々の多くが、正当な理由なしに解雇されることがない権利を有している点も、強烈な違和感を感じる点です。それとも、皆さん資本家でいらっしゃるのでしょうか?
Unknown (2006-03-30 03:29:36)

■ NO TITLE
下らん御託並べてる間に時は経ち、人は年老いて行く。
高失業率下で、職歴無しの若者がどんどん増えて行くのを防ぐことが喫緊なんだヨ。
奴隷労働者 (2006-03-30 12:36:46)

■ 理想と現実
Unknownさんこんにちは。
法律は不幸、犯罪を未然に防ぐように設計するもの、という指摘、まったくそのとおりだと思います。が、労働法が刑法に比べてより複雑なのは、雇用者と被雇用者の利益は根本的に一致しないものがあることだと思います。雇用者の利益ばかりを保護すれば被雇用者に不利なのは明らかですが、被雇用者の利益ばかりを保護すると会社はつぶれてしまいます。そこをお互いにある程度譲り合って決まりを設けたのが労働法なのだと思います。フランスの現状は他国に比べて被雇用者の保護が非常厚いのは事実です。もちろんそれで経済が回るなら何も変える必要はなく、それで皆が幸せに暮らせばよいと思います。しかし現実にはフランスには既にその保護を保証する財源はないのです。財源となる企業や本当の多額納税者はすでにフランスから逃げ出しています。利益を創出できる能力のある人材の海外流出も激しくなるばかりです。いつまでも国を頼りに保護ばかり要求しているとフランスには貧乏人しか残らず、単なる貧しい国になってしまうような気がします。もちろんだからどうしてもCPEが正しく、必要不可欠ということはないですが、どんな改革にもデモで反対しているフランスを見ていると非常に不安というのが正直な気持ちです。

奴隷労働者さんこんにちは。
そのとおりです。若者自身に少しでも職歴をつけてがんばろうという気持ちがないのにとても心が痛みます。
ふらんす(筆者) (2006-03-30 17:41:10)

■ 自分を磨く
日本では、社会人になった後でも積極的に資格試験を受けて自分を磨いていこうという考えの人がけっこういるように思うのですが、フランス人会社員たちはその点どうなのでしょうか。
以前ふらんすさんが書かれていた「社内での公用文が英語で」という話題の状況になれば、積極的に英語を学ぶ社員が出るのがある意味当然とも思えます。競争社会で生き残るための努力は必要ですよね。
その努力をすでにしているのにもかかわらず、不当な解雇をされる可能性があまりに高くてびくびく暮らしていると言うのなら、ストもデモも正当なものに思えますが。。。
casseurs も結局は仕事に就いてない若者たちなのではないでしょうか。彼らも何らかの仕事があれば、そちらに全力投球することもでき、悪い誘いから目を背けることもできるのではないかと・・・。

あと、この不景気のフランスにあっても実は「売り手市場」の職もあるのですが(夫が今その職に就いてます)、皆、そういう職があるかどうか探す努力はしているのでしょうか。また、その職に就くにはどのような勉強が必要か、考えたりしているのでしょうか。
「好きなことだけして生きていきたい」と言っているのであれば、苦しい時期を経験しなければならないこともまた必然に思えます。
yaco (2006-03-30 18:36:26)

■ 眼から鱗です
はじめまして!
フランスのCPEの制度や労働環境などに関する情報が少なく、どうしても今回のデモはデモ自体にフォーカスしてしまっていました。大変勉強になりました。
でもますますフランスに興味を持ちました。
Bab (2006-03-31 00:48:19)

■ 若いときの苦労は・・・
yacoさんこんにちは。
フランス人でもスキルアップの努力をする人はたくさんいます。CNAMってご存知ですか?社会人のスキルアップのための学校ですが非常に人気があります。これでディプロムを取得してキャリアアップをする人もたくさんいます。フランス人全体が怠け者なのではなく、怠け者のフランス人の声ばかりが拡大されている風潮があるように思います。

Babさんこんにちは。
日本ではデモ自体へ注目した意見がたくさん出ているようですね。遠いフランスの労働環境など普段は普通の日本人には無関係なのでわかりにくいと思います。フランスに住んでいてもすぐにはわからないですから・・・。個人的にはもっとポジティブな話題で世界のメディアにとりあげられる国になってほしいのですが最近はどうもだめなフランスです。
ふらんす(筆者) (2006-03-31 16:49:51)

■ コメントありがとうございました
 そうなんですよね。「まあしょうがない」はけっこう強い武器だと思っています。前向き思考ですから。フランスの(ごく一部の)若者にも知ってもらいたいです。

 ただ、日本では他の世代が「まあしょうがない」と考えることに甘えすぎる面もあって、バランスが大事なんだろうと思います。

 
すべりしらず (2006-04-03 21:55:39)

■ 日本は日本で
すべりしらずさんこんにちは。
おっしゃるとおり、何事も極端はよくないですね。誰もが不満のない社会など残念ながらあり得ないのでしょう。
ふらんす(筆者) (2006-04-04 16:30:21)

■ はじめまして
私のブログの記事の参考にさせていただきました。
私はなぜCPE反対の人がこんなにも多いのが不思議でなりません。
大丈夫でしょうか、フランス…。
毎回とても興味深い記事で勉強になります。これからも楽しみにしています。
(リンク貼ってもよろしいでしょうか?)
さえ (2006-04-10 08:17:12)

■ はじめまして
検索して来ました。
デモはものを壊したりしないかぎり暴力ではありませんし、催涙弾を投げているのは警察なのではないでしょうか。デモは表現の手段で合法的に認められているものです。事前の届け出などが必要でしょうけれど。政治家や強い立場の権力者が国民の不利になることを勝手に決めるなら(この件というわけでなく一般論として)その方がある種の暴力のような気がします。
それと気になるのは、デモをしている人たちが皆怠けている人たちと決め付けていることです。本当にそうなのでしょうか。あなたが2年間一生懸命働いたのに理由も告げず解雇されることになり、法律も味方してくれなくなったらどう感じるでしょう。自信があったってたまたま上司に気に入られないことだってあるかもしれないし…
青花 (2006-04-10 17:59:42)

■ NO TITLE
すみません、あなた、というのはふらんすさんというわけでなく、皆さんのつもりです。
青花 (2006-04-10 18:01:31)

■ 暴力とは
青花さんこんにちは。
デモ自体は暴力ではありません。が、大学や高校の封鎖や鉄道の線路に入り込むといった行動はデモの範疇からはずれた「暴力」だと私は思います。また、政治家や強い立場の権力者が、といっても国民による選挙で選ばれた人達なのですから選挙によって決着するのが民主主義の姿ではないでしょうか。今回の場合、議会で成立した法律がデモによって否定されているわけで、私はCPE云々よりそういう流れに恐れを感じます。今日はCPEですが明日はまた別の法律がデモでひっくり返される可能性ができたわけですから。

>2年間一生懸命働いたのに理由も告げず解雇されることになり、法律も味方してくれなくなったらどう感じるでしょう。自信があったってたまたま上司に気に入られないことだってあるかもしれないし…

それはショックではありますが、人生所詮そんなものですよ。たまたま気に入られなかっただけならなおのこと、次の仕事はすぐみつかるはずです。いくら健康管理をしていてもガンになる人もいるのと同じでこの世に何一つ「保証」などありません。でも2年間一生懸命働いた事実は確実に本人のためになります。捨てる神あれば拾う神あり、ポジティブに考える必要があるでしょう。若いのですから。
ふらんす(筆者) (2006-04-10 18:44:06)

■ 鉄道の影響・・・
週末に夫に会いに行くためパリのリヨン駅からTGVに乗ったんですが、駅には人がごった返していて、わたしの乗るはずの電車は「出発時間」に到着し実際は30分遅れで出発。席の無い乗客もいました。
夫が駅で仕入れた情報によると、どうもこの列車の1本前のが学生デモで塞がれたとかで発車できなかったんだそうで。多分その乗客の一部がわたしの乗ってた列車に飛び込みで乗らざるを得なかったのでしょう。
わたしのような暢気な主婦ならともかく、仕事や大事な用でその列車に乗らなければならない人も多いはず。彼らの交通を遮断する権利は、デモの人たちには無いはず。(もっと別の方法で訴えることはできるはず。)
結局、目的地には30分遅れで到着したけど「払い戻しはしません」とアナウンス済みだったそうです。(天災、SNCFに関係の無い事故の場合は払い戻しがありませんよね・・・。)

空港までの道路も封鎖され、飛行機に乗るために道路を延々とスーツケース押しながら歩いてる姿もテレビに映ってましたね。
今回はひとまずこれで落ち着くのでしょうが、「騒げば解決する」という前例をまた一つ作ってしまったと思うと、怖いですね。
yaco (2006-04-11 07:50:22)

■ 気をとりなおして
さえさんこんにちは。
うっかりお返事忘れていました。リンクもちろんOKです。今後ともよろしくお願いいたします。

yacoさんこんにちは。
そのとおりです。本当にうんざりです。これでは今仕事のある人の仕事まで奪いかねません。それにしても・・・。まあ気を取り直して生きて生きたいと思います。
ふらんす(筆者) (2006-04-12 17:36:45)

■ 私は「2年間の試用期間は長い」と思いますよ。
これで、「条件の良さに驚く」人がいたら、よほどポジティブ・シンキングの人でしょう。

もちろん、めでたく試用期間を終了する人も少なくないはずですが、それは現行制度でもCDI(無期限契約)が適用されるような人でしょう。
就職できるかどうかというボーダーラインの人は、「試用期間後にCDI(無期限契約)に移行する」という原則が文字どおりのタテマエになり、結局はCDD(期限限定契約)の代替的に短期雇用で使われると思いますよ。

「フランスの若者はどうも不思議」なのは、CPEで不利益を被らないはずの有名大学のエリートたちが反対に回ったことでしょうね。
soliton_xyz (2006-04-15 18:15:04)

■ もう終わった話ですが
solution_xyzさんこんにちは。
CPEはもう葬り去られたので具体的に論ずる意味はなくなりましたが、何か変えようという時に悲観的な面だけを見て何もせずにいるよりは何かした方が良いと個人的には思います。そういう意味で撤回だけが目的だった今回の学生運動は不毛に感じました。欠点があると思うなら「こうするべきだ」という案を持って改善運動するのが政治家の仕事だと思うのですがどうもそうはいきませんね。
今回本当に「エリート」が反対していたのでしょうか。ENAの学生は?HECやポリテクニックは?Ecole de commerceやエンジニア学校の学生は反対していたでしょうか?
フランスの大学生=エリートでしょうか。
ふらんす(筆者) (2006-04-19 20:15:27)

■ 具体的に論ずる意味はまだあると思いますよ
私も「こうするべきだ」という案を持って改善運動をするのが政治家の仕事だとは思いますが、何をするにしても反対はありますね。
「撤回だけが目的だった」から多くの人が参加できたという側面もあるので、「学生運動には必ず対案が必要だ」とまで考えなくても良いような気がしますけど。
「現状と何も変わらない=不毛だ」という人もいれば、「今より悪くなるのを阻止した=成果だ」という人もいるはずですが、結局、後者のほうが多かったわけでしょう。
「反対していたでしょうか?」という反語的表現ですが、フランスにおいて本当に「エリート」と言えるのはENA等の大学の学生だけだというご趣旨なら、この点は議論しても意味ありませんが、逆にお聞きしたいのですけど、事実として、それらの大学からのデモ参加者は皆無だったのでしょうか。それはそれで興味がありますね。
soliton_xyz (2006-04-20 08:16:49)

■ そのへんが
solution_xyzさんこんにちは。
>「学生運動には必ず対案が必要だ」とまで考えなくても良いような気がしますけど。

その通りです。対案を出すのは学生の役目ではありません。政治家の役目でしょう。議会を通ってきたのに今度のようなことになるということは政治家がちゃんと仕事をしていない証拠かなと思います。

ENAその他超エリートグランゼコールから今回のデモに参加した人がいたかいないかという情報は残念ながらありません。私の身の回りの個人的な状況だけを見ると、就職に心配のない学校(ecole de commerce、レベルが高いと言われている公立高校など)では今回のデモは別世界の話でまるで何事もなかったかのように通常授業が続けられていたようです。そんなところからも社会の分断が感じられました。
ふらんす(筆者) (2006-04-20 17:17:19)

■ シアンスポの学生が参加していました
私は3月当時に偶然パリを観光で訪れていた者です。

反CPEデモに有名グランドゼコールの学生が参加していたのか? という疑問になら私が少しだけ解答できます。
パリ政治学院いわゆるシアンスポの学生が参加していたことを証言します。
3月25日(土曜日)雨がぱらつく午後、私はパリ7区と6区の境界に近いSt.Guilaume通りのシアンスポを訪れてみました。その前夜、ホテルで見たテレビで、反CPEデモのニュースでインタビューに答えていた青年の下に「Sciences-Po」と字幕が出ていたのを見て「あのシアンスポか!?」と驚き、日程的にも余裕があったのでこの目で確かめようと思い立ち、手元のパリ市街地図を広げると7区にあることを知ったのです。
建物は、予想に反してあまり風格のない、20世紀後半スタイルの予備校のような建築でした。
「Institut d`etudes politiques de Paris」という看板を、用意していたポケット仏和辞典の項目と照合しても1字の違いもありませんでしたから、たぶん合っているはずです。
建物の入り口に守衛さんが立っていて、身分証の照合を求めているので、中に入ることはできませんでしたが、うまいこと通りがかった(それほど頻繁に出入りがあったわけではない)学生らしい青年に「今日は休みかい?」と英語で尋ねると「みんなデモに行ったんだよ」との解答。「どこに行ったの?」とさらに尋ねると、「この近くじゃないことは確かだね。警官がいないだろ?」との返事。観光客に過ぎない私は礼を言って立ち去るしかありませんでした。
ただし、通りの反対側にいろいろポスターが貼ってあり「Contre le greves / Le 22 mars Votez RED/ Rassemblement Etudiant de Droite」「Son refus de CPE le montre/ Gauche=Chomage」などと書きなぐるような活字で印刷されているました(辞書はありますが、私の語学力に自信がないので撮った写真を見てそのまま書き写します)。
通りの向かいの図書館にはシャッターが下ろされ、入り口には「La bibliotheque sera fermee au public le samedi 25 mars, pour des raisons de securite./Merci de bien vouloir nous en excuser(2行目部分ピンぼけのため不鮮明。誤字があったらごめんなさい)」という張り紙がありました。
私はその後、近くのENAも訪れましたが、こちらは守衛も誰もおらず、ポスターの一枚もなく、門を閉ざして静まり返っていました。その時点で初めて私はその日が土曜日だったことを思い出しました。

今になって考えてみると、私がシアンスポ前で尋ねた青年は学生証を確かめたわけでなく、しかも自分が参加してないのはもちろんデモの場所も知らなかったのですから、デモ参加者を多数出したシアンスポの学生であったと言い切るのは弱いかも知れません。しかし、図書館が臨時休館していた(これは写真に撮っています)ことと合わせれば、一つの根拠にはなりうるでしょう。理想は、他からももっと傍証が集まることですが。
私は他のグランドゼコールの位置を知らなかったので、他の学校は知りません。高等師範学校がパンテオンの南にあったことに気づいたのは帰国後でした。

CPEは26歳を超えていれば対象外なわけで、それ以上の年齢の人には利害関係がないはずです。しかし、現実にそれ以上の年齢の人が大勢デモに参加しているのを見ると、就職先に困るとは思えない政治学院の学生が反対運動に参加するのも「恵まれた立場の者は恵まれない者のために戦う義務がある」というノーブレスオブリージェの一環だろうかと私は想像しました。

以上が私の証言です。
元観光客 (2006-05-03 15:16:53)

■ やはり
元観光客さんこんにちは。
証言ありがとうございました。
「Contre le greves / Le 22 mars Votez RED/ Rassemblement Etudiant de Droite」
=ストに反対 3月22日にはRED(右派学生連盟)に投票しましょう。右派学生連盟

「Son refus de CPE le montre/ Gauche=Chomage」
=CPEを拒絶すること=左派=失業

ということからしてもこれは今回一連のCPE反対運動に反対している人達のメッセージです。また、図書館もストで閉鎖されていたというよりは(スト騒ぎに巻き込まれないよう)安全のための閉鎖と書かれています。

やはりシアンスポあたりでは右派(つまりCPE賛成派)が他のところよりは動いていたのでしょうね。
ふらんす(筆者) (2006-05-03 18:01:15)

■ 感想
はじめまして、友人がフランスの労働組合の幹部なので興味を持って読みました。
彼とはCPEについて詳しく話したことはありませんし、私もフランスについて皆さんほどよく知っているわけではないのですが、ここでのコメント始め様々なサイトでの書き込みを読む限り、日本人の精神論やお上に逆らわないという風潮はまだ生きているんだなあという感想です。勤勉の精神だけではもはや社会が立ち行かなくなっているのは日本も同じだと思いますが。
歴代のフランス政府に能力がなくてここまで財政が悪化し社会が不安感を抱えているのか、学生が政府に何もさせないから改善策がとれないのか、どちらなのでしょう?

政策は施行されてからでは覆すことは極めて困難です。私から見れば会社に不満があっても解雇や孤立を恐れて文句も言わず奴隷のように残業をしている日本人より、意見を大声で叫びまたその権利を自力で守っているフランス人の方が尊敬できます。
雪音 (2006-05-12 02:34:00)

■ ある意味では
雪音さんこんにちは。
>歴代のフランス政府に能力がなくてここまで財政が悪化し
これはそのとおりです。ミッテラン大統領の時代20年あまり、未来のことは考えずに国民に心地よい政策を採り続けてきたつけが今回ってきています。そのことは誰もが多かれ少なかれわかっているのですが同時に誰もが既得権を失うのをいやがっている、というにっちもさっちもいかないのが現状です。

>私から見れば会社に不満があっても解雇や孤立を恐れて文句も言わず奴隷のように残業をしている日本人より、意見を大声で叫びまたその権利を自力で守っているフランス人の方が尊敬できます。
基本的には私もそう思います。上から言われれば疑問や不満があっても受け入れるのは日本人の強みでもありますが、その国民性が誤った方向に行くと非常に怖いことになります。ただ、今のフランス人のただただ権利のみを主張する姿勢にはあまり賛成はできません。なにごとも中庸が肝心ですがなかなか難しいです。
ふらんす(筆者) (2006-05-12 16:38:00)

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こんにちは (2008-12-10 01:38:08)

■ 風俗
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風俗 (2009-04-13 20:12:12)

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